家を建てたいときはどうすればよいの?まとめ~注文住宅を建てる時に抑えておきたいポイント~

注文住宅を建てるには、何から始めて、どんな順序でさまざまな課題をクリアしていけばよいかを紹介してきました。
満足のいく注文住宅を建てるための考え方と、抑えておきたいポイントをまとめました。

●注文住宅を建てるには時間と労力が必要

注文住宅の建築は、次のような流れになります。
①情報収集して大まかなイメージづくりと予算を決定
・どんな家を建てたいのか、家族でよく話し合って、大まかなイメージをつくる。
・そのためにカタログや住宅展示場、モデルハウスなどで情報収取を行う。
・また大まかな予算も決める。
②土地選び(建築会社選び)
・家を建てるための土地を探す。不動産屋に依頼することも可能だが、土地も探して  
くれるハウスメーカーや工務店、相談センターなどに依頼するのがおすすめ。
③住宅ローンを利用する場合は、住宅ローンの事前審査を申し込む
④間取りなどのラフプランを作成する
・設計のラフプランは、始めこちらの要望を伝えてたたき台となるものを出してもら 
う。
⑤見積依頼と建築会社決定
・ラフプランや見積など、トータルで比較して依頼する建築会社を決定する。
・設計者と相談しながら、ラフプランをたたき台に、設備など細かなところまで詰めていく。
⑤工事の契約をする
・正式に土地の売買契約をして依頼(請負契約の締結)する。
⑦建築確認申請と住宅ローンの正式申し込み
建築確認申請をして、法律に違反していないかを専門機関や 
役所にチェックしてもらい許可を受ける。
・住宅ローンを申し込み、いよいよ本格始動へ。
⑦着工
・工事を始める。
⑧完成

注文住宅の完成には、具体的な計画をしてから少なくても1年~1年半はかかります。またこの間に、情報収集したり、候補の建築会社の担当者と面談したりと大忙しです。
始めから「すまいポート21」の無料相談サービスを利用することで、自分の好みを明確化し、効率的に段取りを組むという手もあります。

●今の暮らしとこれからの暮らしを考える

間取り設計の時など、家事動線が大きなウェイトを占めることも。今の暮らし方や生活のスタイルがどんなものかを把握し、的確に設計者に伝えられるようにしましょう。
また、どんな家がいいか?のイメージづくりで注意したいのが、今の理想だけでなく、家族の成長を含めた10年先、20年先も考えてみることです。
今は小さな子どもでも、すぐに成長します。もしかすると、家族が増えているかもしれません。そういうライフスタイルの変化も頭に入れておきましょう。
プラン作成には、専門家と相談することで、今後の暮らしのイメージがはっきりすることもあります。

●100%満足のいく家はない!

こだわりを実現させるための注文住宅ですが、すべてのこだわりを詰め込むことは不可能だと心得てください。
こだわる箇所が増えれば予算オーバーになることもあるし、すべてのこだわりを詰め込むとバランスの悪い家になってしまう可能性もあります。
最初の段階では、先ずこだわりたいことをリストアップ。それから、優先順位をつけましょう。最終的には、優先順位のトップ3が実現できるなら合格といった気持ちでいましょう。

●最終決断は自分でする!

多くの人にとって注文住宅を建てるのは初めての経験。また家づくりに関しては素人ですから、プロの意見を参考にするべきです。
とはいえ、参考にすることと、すべて担当者の言いなりになることは違います。最終的な判断はご自分でする!ことを忘れずに。

●大変ならプロの力を借りる

たとえば土地情報は、業者だけにしか公開されないものもあります。独自のネットワークを敷いて、常にアンテナを張っている業者に比べると、個人で収集できる情報は限られています。
情報収集して、相場やさまざまな法律の規制を知ったり、経験者の失敗例から注意点を学んだりすることは大切ですが、何もかも自分で頑張るのではなく上手にプロの力を借りることが上手く進めていくコツです。
「すまいポート21」の無料相談サービスを利用して、情報を整理してみるのもおすすめです。

●現地主義を徹底して!

土地選びでは必ず現地へ行って、自分の目で確かめることが大切です。土地選びのポイントなどを事前に勉強しておくと参考になります。
また、設計では、設計図を見るだけではわかりにくいので、CGやパースにしてもらい視覚的にチェックする、使用する床材や壁紙、外壁の文様など、自分の目で見て、触って確かめる努力を。

●知らないと損することもある!

特に住宅ローンなど資金計画では、金利や返済方法にも種類があり、何を選ぶかで月々の返済額やトータルの返済額が変わってくることがあります。これらは、どれが絶対にお得な方法というわけではなく、それぞれの事情に合わせて自分に合った方法を選ぶのがコツです。
自分にとっての最適な方法を選ぶには、最低限の知識は必要ですし、「すまいポート21」などの相談センターを利用してプロの助言を参考にしてみましょう。

監修:すまいポート21埼玉

家を建てたいときはどうすればよいの?9~「すまいポート21」のユニークなサービスと不満点~

住まいの相談センターとは?③:相談センター利用の総合評価

「すまいポート21」のちょっとユニークなサービスをご紹介します。
また、これは無料で相談できるので「始めの期待値はそれほどでもなかったが、利用してみたらよかった」という声が多い中、すまいポート21のこういうところはちょっと不満だったという声もまったくないわけではありません。
口コミから、すまいポート21の改善してほしいところも集めてみました。

知って得するユニークなサービス
●実際の建物見学に住宅建築コーディネーターが同行!

実際の建物を見て建築会社を選びたい!と思っている方におすすめなのが、「すまいポート21」の『モデルハウスや工務店が建てた実邸のエスコートサービス』です。希望日の3日前までに予約すれば、「すまいポート21」のほうで先方に予約を入れてくれ、当日は住宅建築コーディネーターが同行してくれます。モデルハウス展示場もいいけれど、「見学には個人情報を記入しなければならないのでず面倒だ」「見学後、しつこく営業されるのは困る」といった方でも気軽に見学できます。
見学先は100件以上あり、毎日開催しており、しかも見学件数の制限がないので、気になる工務店や建築現場を選んでじっくり見て回れます。
また、住宅展示場に出展していないハウスメーカーや工務店の建物、他にも施主の実邸見学ができるので、選択肢の幅が広がります。

●土地選びの知識講座あり

注文住宅の最初の難関は土地選びだとも言われます。土地選びの条件というと利便性や価格が想定されますが、実は駅から近いとか買い物に便利といったことだけで選ぶと、理想の間取りにならないリスクもあるそうです。プロの間では「間取りがなかなか決まらないのは土地選びに失敗したから」とも言われるそうです。
土地選びから始める方におすすめなのが、「すまいポート21」の『土地探しからの注文住宅 ベストな敷地の選び方とは?』の講座です。敷地と道路の関係性や、東西南北の方角のそれぞれのメリット・デメリット、現代長い間の暮らし方で変化する理想の間取りなどのポイントを90分かけて丁寧に解説しています。
※このほか、さまざまな講座やサービスがあります。

すまいポート21の不満点
●電話の問い合わせ時間が日中のみで不便

メールでは相談の申し込みを24時間365日受け付けてくれますが、電話での問い合わせとなると午前10時から午後6時までの日中に限られるため、普段お勤めになっている方はなかなか電話できません。お昼休みという手もなくはないですが、ゆっくり落ち着いて電話できずに残念といった声がありました。
ただし、水曜日を定休日にして土日にも対応してくれる点はかなりの高評価でした。

●アドバイザーとの相性がよくなかった

「すまいポート21」のアドバイザーは、親切、丁寧、にいろいろな知識をくわしく教えてくれるだけでなく、自宅近くのカフェやファミレスでお茶をしながら相談のってくれる出張相談(無料・完全予約制・埼玉県と東京都在住者限定)もありフットワークも軽くて頼れるとの高評価がほとんどですが、なかには「なんとなく馬が合わなかった」という感想も。これは、どんな営業担当者とも起こることですが、プロとはいえアドバイザーも人間なので、仕方のないことかもしれません。そんな時には、遠慮なさらず気になっていることをお伝えください。

●マッチングが上手くいかないことも

希望に合わせたプランを提案され、プラン自体はとても気に入ったが、予算が折り合わずに断念したという人もなかにはいます。
すべてのマッチングが上手くいくわけではありません。
また、紹介された会社に満足できなかったという意見もありました。
ただこうした意見はごくわずかしか見当たらなかったことを考えると
全体的に利用満足度は高いのかと思います。

「すまいポート21」を例に、無料の相談窓口を使っての住まいづくり情報収集法やどんな相談サービスがあるかを紹介してきましたが、不満だったという意見もあるとおり、すべてにおいて満足とはいかないものです。
ただ総合的に見ると、利用しないよりはしたほうがいいし、どうしても自分に合わなければいつでもやめていい、基本的に一部を除き料金はかからないといった自由度が高いシステムなのは間違いありません。

監修:すまいポート21埼玉

家を建てたいときはどうすればよいの?8~「すまいポート21」を利用してよかったことは?~

住まいの総合相談センターとは?②:相談センターの利用メリット

実際に「すまいポート21」を利用した人は、どんなところがよかったと感じているのでしょうか?

口コミや意見を集めてみました。

●何から始めればいいかわからない時に便利!

「すまいポート21」利用のメリットで一番多かった口コミは、マイホームを建てようと決心し、インターネットで情報収集したりハウジングセンターへ行ったけれど、何から始めていいかわからずに戸惑っていた時、相談することで段取りがわかるようになったという意見です。

特に注文住宅の場合は、自らが積極的に関わり決断することが多いので、とても参考になったそうです。「あきらめなくてよかった」「イメージどおりの家に辿り着くことができた」といった声も!

また、モデルハウス展示場などとは違い、ハウスメーカーや工務店のPRではなく中立公平な立場からのアドバイスをもらえるので、自分に最適の方向性を決められてよかったと評価する人が多かったです。相談内容に合わせたカタログセットも大変参考になり、自分で情報収集する手間が省けたという声もありました。

●時間がなかなか取れない人にぴったり!

注文住宅を建てるには時間がかかるのはわかっていたけれど、仕事が忙しくてなかなか進まず困っている人にとっては、効率的な情報収集やアドバイスがもらえる「すまいポート21」のサポートはとても助けになったそうです。

特に電話やメールでは細かなニュアンスまで希望が伝えられないので、対面で話したいけれど訪問時間がない人にとって特に好評だったのがオンライン相談でした。

また、埼玉県内の物件や住宅会社情報を比較検討できる点も情報価値が高いとして高評価でした。

すべて一人でやろうとすると、たくさんの住宅会社の情報を調べて、その中から、イメージに合いそうな会社をピックアップし、今度はそこから数社に絞るという作業が必要ですが、「すまいポート21」を通せば、希望条件を十分に考慮したうえで有力な数社に絞って紹介してくれるので効率的。時間を短縮できることが大きな魅力です。

●なかなか見つからなかった土地が見つかった

希望の土地を長年探してきたけれど、なかなか見つからずにいたのに、「すまいポート21」に相談したところ、あっという間に見つかったという驚きの声が!

MAP上で希望エリアの物件を紹介するだけでなく、地歴・災害予測簡易調査、現地で建築時の注意点のレクチャーや、購入前にラフプランで要望が反映できるかどうかの確認など、細かなチェックもしてくれます。

●紹介された工務店やハウスメーカーに大満足!

自分だけではまったく候補に挙がっていなかった工務店やハウスメーカーを紹介されたが、面談してみると、ぜひ任せたいと思う会社だった。一般人ではよくわからなかったが、その会社の得意分野とこちらの希望がぴったり合ったので、本当によいところを紹介してもらい感謝しているといった感想が多かったです。

また、「すまいポート21」では、マイホーム建設を依頼する会社を選ぶ際、同一条件で3~5社の見積りや提案を受けられるコンペサービスがあります(有料13,200円税込)。一度に複数の会社のプランや提案を比較できるので、より理想に近いマイホームを建てることができます。

どの会社もそれぞれによいところがありますが、肝心なのは、自分にとって最適な会社を選ぶことです。憧れのマイホームに多くのこだわりがあるならば、有料ですが、コンペサービスを利用するのもおすすめです。

●専門的な知識を教えてもらえた

提案された見積りやプランを第三者のプロの目でチェックが受けられる、何にいくらかかるかなどの諸費用も含めて月々の支払いをシミュレーションしてくれる、どのタイミングで何を準備すればよいかを教えてくれるなど、プロならではのアドバイスに助かったという意見も多かったです。

注文住宅が建つまでにしなければならない順番や知っておきたい基本知識に加え、さまざまな施工例を紹介してくれたり、失敗しないために気をつけるポイントなどのアドバイスもしてくれたそうです。

●複雑な資金計画がわかった

住宅ローンは借入先によって内容や条件が違ってきますから、それぞれについて詳しく説明してくれ、返済シミュレーションなどを用いて、どれくらいの金額なら無理なく返していけるかといったアドバイスをしてもらい、資金の問題が解決したという人もいました。

特に、現在の生活水準を崩さない適正な借入診断をしてくれるところが参考になったそうです。住宅ローンの借入期間は長いので、あとあとの生活も考えた資金計画が大切です。

次回は、住まいの相談センターのユニークなサービスと不満点をご紹介します。

監修:すまいポート21埼玉

家を建てたいときはどうすればよいの?7~話題の「すまいポート21」相談サービスを徹底解説!~

住まいの総合相談センターとは?①:どんなサービスなのか

注文住宅を建てるためにするべきことを紹介してきましたが、正直「全部コレを自分でやるの?」と戸惑った方も多いのではありませんか?

大丈夫です、そんな方におすすめしたいのが住まいの総合相談センターを活用した住まいづくり計画です。

●すまいポート21とは?

「すまいポート21」のコンセプトは、「マイホームを考え始めたらまずは相談してほしい」です。家づくりなんて初めてでわからないことだらけですよね。

そのような方に対して、第三者のプロが寄り添ってサポートをすることでマイホーム計画についての知識を付けながらご家族が思い描いた通りのマイホームを建ててほしい、後悔はしないでほしいとの願いからできました。

ほとんどのサービスが無料で受けられ中立公平な立ち位置でのアドバイスは口コミを見ても満足度の高さが伺えます。一般的にマイホーム計画は1人であれもこれもと色々な場所に出向き時間をかけて進めますが、すまいポート21の場合これらをワンストップで出来るのは現代の忙しいご夫婦などには魅力的かと思います。

●経験豊かなスタッフがサポート

「すまいポート21」には多岐にわたる専門分野のスタッフが揃っています。住宅建築コーディネーターの資格を持つトータルコーディネーターを筆頭に、一級建築士の建築アドバイザーや宅地建物取引士の不動産アドバイザー、ファイナンシャルプランナーの資格を有する資金アドバイザー、土地家屋調査士、司法書士など各種専門家からお客様お一人では解決できない問題や解決に向けての細かなアドバイスを得ることができます。

●すまいポート21の利用方法は?

利用はいたってカンタンで、直接電話で問い合わせする方法とメールする方法があります。

※電話での問い合わせ

 無料相談や資料請求ができます。

※メールでの問い合わせ

「すまいポート21」のHPにアクセスする。

…すまいポート21浦和美園 https://sumai21-saitama.com/ 

②HP内のメールフォームでの問い合わせに必要事項を入力して送信する。

フォームの内容は、相談項目(選択項目をチェックするだけなのでカンタン!)、氏名、メールアドレス、電話番号といった基本的なものばかりで3分くらいで終了。住所は任意なので、「まだ全部の個人情報を伝えたくない」という人でも安心して問い合わせできます。

③オンライン相談を希望する人は、オンライン相談項目の「はい」をチェック!

④詳しく質問したいことがある場合は、質問内容の欄に具体的な質問を記入。

⑤アドバイザーから折り返し電話がかかってくる。

すまいポート21浦和美園 https://sumai21-saitama.com/

電話 0120-994-385 10:00~18:00(水曜日定休)

●どんなサービスがある?

どんなサービスが受けられるのかをわかりやすくするために、住まいづくりの一般的なサービスの流れで紹介します。

①マイホームの方向性を決める(無料)

マイホーム計画でまず悩むのが、注文住宅がいいのか、建売住宅か、分譲マンションか、中古マンションかということです。あなたの収入や通勤などの利便性、お子様の教育など、総合的な要望を整理するお手伝いをすることで、あなたにぴったりの方向性をアドバイスします。

②ライフプランシミュレーション(無料)

「どれだけ借りられるのか?」よりも、車の買い替え、旅行に年何回行きたいか、子供さんの教育資金、趣味などの項目からはじまり老後に至るまでの資金の流れを試算して、どんな生活をしたいかを軸にマイホームの適正額を調べます。

③住宅ローンの選定と事前審査サポート(無料)

マイホーム計画を建てた後に金融機関を見つけるのが一般的ですが、そのタイミングではじっくりと時間をかけた金融機関の選定ができない可能性があります。そこで、あなたにぴったりの住宅ローンを探すことをお勧めしサポートしてくれるのが、このポイントです。「購入物件、あるいは注文住宅のプランや見積ができていなければローン審査できないのでは?」と思われるでしょうが、簡易審査は可能です。

④目的別サポート(一部有料)

全体のマイホームプランや資金計画の方向性が出たら、具体的な相談サービスを行っていきます。一部有料となるのは、お客様のご要望を叶える住宅会社比較サービスでコンペ形式にした場合(13,200円)税込のみです。

●あなただけのカタログパックをプレゼント(無料)

相談すると、あなたにぴったりのカタログをパックにしたプレゼントがもらえます。たとえば、希望エリアの物件情報や希望のテイストの住宅会社のパンフレット、住宅ローンシミュレーションシートなどです。また、マイホーム建設には何にいくらかかるかを解説した「我が家のマイホーム家計簿」もあります。あなたの条件に合わせた情報ばかりをカスタマイズしてくれるのが特徴です。

次回は、相談センター利用のメリットを紹介します。

監修:すまいポート21埼玉

家を建てたいときはどうすればよいの?6~経験者だからこそ気づくことも多いもの。学ぶべき改善ポイントとは?~

経験者だからこそ気づくことも多いもの。学ぶべき改善ポイントとは?

何から始める?⑤:参考になる失敗例

入念な準備をして家を建てたけれど、施工後に振り返ってみると、「もっとこうすればよかった」と後で気づくことも多いものです。

参考になる経験者の失敗例を集めてみました。

●相見積もりを取らなかった

知人に紹介されたから、または展示場で親切な営業担当者と出会い、意気投合して依頼することに決めたなど、依頼先を安易に決定してしまい、後で調べてみたら、他社ならもっと安くできた、また良く出来たのではと後悔する人も多いようです。

よく相談に乗ってくれたし家の出来栄えには満足しているが…というのがこのタイプ。価格が高くついたのは、その分、人的サービスが行き届いていたからとも言えますが、少なくとも検討段階では何社かに提案や見積をとって比較してみることをおすすめします。

●諸経費のことを予算に入れていなかった

土地代に建築費用(設計費を含む)はもちろん、新調する家具などの雑費も多少は予算に入れていたけれど、諸経費が相当かかることはまったく考えていなくて、予算が足りなくなって慌てたというケースも。そのため、泣く泣くカスタマイズする箇所を減らすことになったという人もいます。

諸経費とは、登記費用や土地売買などに関する仲介手数料、住宅ローンを組む場合の保証料や手続き料、印紙代それと引っ越し費用などのことで、雑費と違い、必ず支払わなければならないものです。しかも支払いは現金が原則です。

一般に諸経費の目安は、注文住宅にかかる総費用(土地を買う場合は土地代も含む)の10%から12%と言われています。

少なくとも何百万円にものぼることを頭に入れておきましょう。

●サンプルだけで選んでしまった

外壁や内装の壁紙など、せっかくの注文住宅だから、自分の好きな色や凝った文様を取り入れたいものです。

うっかり素人がしてしまうミスに、サンプルだけで選んでしまい、実際にできあがってみると気に入らなかったということがあります。

たとえば、シンプルで落ち着いた色だと物足りたいと思い、カラフルな色や柄を選んだものの、壁や壁紙は使用する面積が広いので、サンプルでは素敵だったのに大量に使うとうるさく感じて落ち着かなくなることがあります。

外壁に使う石にしても、室内で見た印象と太陽光の下で見た印象が違ってしまうこともあります。

リアルなサイズでのイメージはしにくいものですが、可能ならモデルハウスや施工事例などで確認してみることをおすすめします。

●トイレとお風呂の間取り

前回の間取り設計のところで収納や家事動線について紹介しましたが、間取りに関しての失敗例として多く挙げられているのがトイレとお風呂の間取りです。

たとえば、トイレを余ったスペースの隅っこに配置したところ、リビングからだと寝室を通った先にあるので、家族が使う分には特に問題ないものの、お客さんが使うとなるとプライベートスペースを通られることに。来客が多い家だと、家人もお客さんも気を遣います。

あるいは、高齢者の部屋とトイレが遠くて、夜の利用が不便ということもあります。

お風呂では、脱衣所と洗面所を一緒にしていると、朝シャンが日課の子どもが使うので、朝の洗濯ができずに困るといったケースも。一般には脱衣所と洗面所が一緒なのがふつうですが、注文住宅なら、家族のライフスタイルに合わせた工夫をしたいものです。

●オプションは本当に必要?

せっかくの注文住宅なのだからと、ワンランク上の機能をつけてみたいと誰もが思うものです。

意外に多い失敗に、オプションでつけたものの、実際にはあまり活用しなかったというものがあります。

たとえば、お風呂内のテレビやサウナ、ミスト機能付きのシャワーなどです。またウッドデッキをつけたものの、天然木で朽ちてしまったということも。

本当に必要かどうか、じっくり考えてみてください。

●入念に打ち合わせしたつもりでも、イメージが共有できていなかった

設計担当者はプロですし、入念にこちらの希望も伝え、打ち合わせ中は会話もはずみ、イメージは共有できていると安心していたけれど、イザできあがってみると、思っていたものとは違った!ということはよくあります。

いくらプロでも、あなたとは違う人間。同じ言葉からの連想でも、あなたとまったく同じイメージに辿りつけるわけではありません。

イメージの確認には、視覚的に確認することが必須です。建材などのサンプルだけでなく、デザインのイメージチェックにはパースやCG(コンピュータフラフィックス)を。これなら素人でもわかりやすくて便利です。

気をつけたいのが、契約の時にはCGでどんなデザインになるかを見せてくれたが、その後の打ち合わせではCGを用意してくれなかったということもあるようです。修正するたびに、きちんとCGで説明してくれるかどうかを確認しておきましょう。

次回は、相談センターを紹介します。

監修:すまいポート21埼玉