①情報収集法、相談相手で失敗!

家を建てる際、お金で失敗しないために、まずは情報や経験談の収集、プロへの相談などをオススメすることがよくありますが、相談相手を間違えたために参考にならなかったという失敗例もあります。

●ファイナンシャルプランナーに相談して失敗!

資金計画で絶対に失敗したくないと思い、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談してみたが、参考にならずに失敗したという人も!その原因はというと、相談した相手が家を建てた経験がなく、単なる数字合わせだけの資金計画を提示したというものでした。
弁護士でも民事や刑事の専門に分かれるように、いかにお金のプロとはいえファイナンシャルプランナーも万能ではありません。得意分野があるので、助言を求める時には、建築計画における費用(イニシャルコスト)と建てた後にかかる費用(ランニングコスト)に詳しいお金のプロを選びましょう。

●入手した情報が古く、今の常識に合っていなかった!

家を建てるなら、総費用の20%程度は頭金として貯めておきましょう─これはもうジョーシキと言えば、ジョーシキです。住宅ローンを組むにしても、頭金を用意することで融資額を減らすことができるし、何より「きちんと計画的に貯金ができる堅実な人だ」との評価を得られ、ローンの審査も通りやすくなるとか。さらに、融資額が減れば、それにかかる利子も減らせ、かなりお得になるはずです。
とはいえ、最近のような低金利の時代では、利子の額を減らすことよりも、あなたが今毎月家賃を払っている身なら、何年も頭金を貯めるために家賃を払い続けることのほうが、結果的には大きな損失になる場合もあります。
最近では住宅取得における国の助成も充実しており住宅ローン残高の一部が10年間控除される住宅ローン控除という制度もありますので、頭金を多く入れるよりもむしろ借りてしまった方が得になるケースもあります。
また、ローンを組む年齢が若いほど、長期間のローンを組むことができます。つまり、なにがなんでも長い年月をかけて頭金を用意することがお得とはならないケースもあるのです。
さらに、最近はネット銀行など金利の安い金融機関もあります。夫婦二人とも大手企業に勤めており信用度が高かったため、頭金を用意しても用意していなくても金利が変わらなかったというケースも!
家を建てるための知識も、常にアップデートしておかないと、せっかくの知識が役に立たなくなることがあります。

銀行の“あま~い誘惑”には注意して!

銀行はお金を貸し付けて利子を取ることで利益を上げるのが基本です。今では貸付だけでなく、ほかの金融商品を販売するなど、さまざまな業務を行っていますが、本業は利子を得ることです。
とはいえ、一番困るのが、信用して融資したものの、その資金が回収されないこと。そのため、融資には必ず審査があるのです。
ところで銀行員のホンネを言うと、一番回収率が高く、しかも利益になるのが住宅ローンのようです。回収率が高いワケは、ほかのローンでは返済が滞ってしまう人でも、家を手放すのは嫌だということで住宅ローンだけは少々無理しても返済しようとするからです。
また、金利自体はほかのローンよりも住宅ローンは低く設定されているので、一見すると、銀行にとってはあまり利益にならないように見えますが、住宅ローンのうまみはなんといっても返済期間の長さです。その間、ずっと利子が発生するので、銀行にとってはオイシイ商品なわけです。
そのため、住宅ローンに関しては、返済能力から算出した上限いっぱいまでの融資を勧められることがあるかもしれません。けれど、借りる必要がないなら、融資額は少ないほうがお得に決まっています。
「せっかく借りられるなら、もう少しグレードアップした家にしたい…」などと考えずに、冷静な判断をするようにしましょう。
住宅ローンは借りられる額を借りるのではなく、必要な額を借りるという原則を忘れずに!
月の返済額にすると、わずか数千円の違いでも、それが何十年も毎月続いていけば、大きな金額になります。
ちなみに銀行にとって住宅ローンは、組んでもらった後に保険を勧めるなど、ほかの商品の話もしやすいというメリットもあるようです。住宅ローンを組むことで、その人の収入や家族構成などが把握できているので、勧誘トークも的確になるというわけです。
もちろん勧誘とはいえあなたにとってプラスに働く商品がある場合もありますので慎重に選定をしましょう。

監修:すまいポート21埼玉

投稿者: ラクティブ管理者

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