注文住宅を建てる費用を考える時には、諸経費やオプション費用、新調する家具や家電の購入費など、土地と建築費用以外を頭に入れることが必要です。
また予算を考える時も、コストダウンするための工夫、コストダウンしてはいけない箇所、こだわりたい部分など、メリハリをつけた取捨選択が大切です。
なお、資金繰りは、住宅ローンやつなぎ融資の仕組みやメリット、デメリットを十分に理解したうえで利用しましょう。
そのほか住宅購入支援制度や補助金、税金の軽減措置などの情報を知っておくと、かなりお得になることがあります。完成後に申請をすることを忘れてしまっている方や申請期限が迫ってきて初めて知ったという方もいます。
担当者よっては目まぐるしく変化する補助金関係の最新情報を持ち合わせていない方もいますので注意が必要です。

まとめ1:諸経費は建築費用の1割が目安。

土地取得の仲介手数料やさまざまな税金に加え、司法書士・家屋調査士への登記費用の支払いが40万円~60万円、住宅ローンなどの手数料や保証料、火災・地震・団体信用保証保険料などのほか、注文住宅では地鎮祭や上棟式の費用も発生します。

●まとめ2:注文住宅の費用構成とローコスト住宅の秘密。

注文住宅は「本体工事+付帯工事+諸費用」で構成されます。本体工事はどのような家を建てたいかによって変動幅が大きくなります。
ローコスト住宅は統一した資材の使用などでコストを削減しています。オプション追加などで割高になる事もありますので注意が必要です。

まとめ3:コストダウンテクニックはいろいろある。

間取りの工夫により延べ床面積を狭くしたり、屋根や壁をシンプルな形にする、設備機器のグレードを下げる、部屋数を少なくするなど、さまざまなコストダウンテクニックがあります。注文住宅では、「ここにはこだわるが、あちらはコストダウンテクニックを使う」など、各所で取捨選択ができます。

まとめ4:コストダウンしてはいけない箇所もある。

せっかく注文住宅を建てるなら、耐震、耐火、耐久性、セキュリティなど、命に関わる部分は強度の高い構造にするのがおすすめ。また断熱材や換気システム、外壁などは高性能のものを使ったほうが省エネやメンテナンス費用軽減効果が期待できます。

●まとめ:メンテナンス費用として月1万円を積み立てよう。

30年後のメンテナンス費用は400万~500万円になるという試算も!それまでにも10年後には壁や屋根の補修、水回りの不具合などの簡単なメンテナンスが必要になり、20年後にはキッチンやお風呂などの設備機器が寿命を迎えます。メンテナンス費用として、できれば月1万円を積み立てましょう。

●まとめ:オプション費用は50万円が目安。

さまざまなオプションをつけられるのが注文住宅の醍醐味とも言えます。オプション費用に関しては、ほとんどかけなかったという人から何百万円もかかったという人もいますが、50万円ぐらいを目安にしましょう。

●まとめ:家具・家電の平均購入額は200万円!

注文住宅を建てた人ほど、家具や家電を新調する傾向にあり、購入額の平均は201万円にも!家具・家電の購入費用は住宅ローンの対象にはならないため、あらかじめ予算組みしておくか、計画的に購入するなどの工夫が必要です。

●まとめ:さまざまな住宅購入支援制度をチェックしよう。

不動産を取得した時にかかる不動産取得税の軽減措置(令和6年3月31日まで)や10年間(令和4年12月31日までに新居に居住した人は13年間)も適用される住宅ローン減税など、利用できる支援制度があります。また自治体独自の補助金もあるので、必ずチェックを!ただし、こうした制度は期間や内容がよく変わるので、最新の情報を入手しましょう。

● まとめ:つなぎ融資や繰り上げ返済の仕組みを知っておこう。

注文住宅を建てる人にとって住宅ローンのデメリットは、家が完成するまで融資が実行されないことです。実際には、建築前や建築途中で支払わなければならないお金がたくさんあります。そこで知っておきたいのが、住宅ローンの融資実行までの間の「つなぎ融資」です。また、住宅ローンによっては、家が完成する前でも一部の融資を実行してくれる「分割融資」もあります。
住宅ローンの総返済額を減らすことに効果的な「繰り上げ返済」の仕組みを知っておきましょう。

●まとめ10:お金の知識をしっかり身につけよう!

夢のマイホームに心が躍りますが、お金の知識をしっかり身につけておかないと、予算オーバーや月々の予算に苦労したり、急な資金繰りが必要になったりします。また支援制度や補助金は申請しないと支給されませんから、知っているのと知らないのとでは大きな差になります。
相談所のファイナンシャルアドバイザーなどがアドバイスしてくれますが、自身でも学んでおきたいものです。

監修:すまいポート21埼玉

投稿者: ラクティブ管理者

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