注文住宅の魅力の一つは、さまざまなオプションがあることです。しかし、気をつけないと、当初の予算には組み込まれていなかったものの「あれもいい、これもいい」「一生に一度なんだから、思い切ってあれもつけよう」とオプションをどんどん加えてしまい、気がつけば、かなりの予算オーバーに!
土地代や建物費用が一千万円単位なので、一見すると、ちょっとした額に思えてしまいがちですが、そんな時こそ賢い選択をしたいものです。

オプション費用は50万円を目安に!

オプションの種類は多く、少額のオプション費用ですんだとという人から数百万円も使ったという人までさまざまです。平均すると100万~150万円というデータもありますが、一般的には100万円を目安にしている人が多いようです。
予算オーバーを避けたい人は、「オプションは〇万円まで」と、オプションに使える額をあらかじめ設定しておくようにしましょう。

●代表的なオプション事例

代表的なオプションの事例と大まかな費用を紹介します。

・スマートキー 6~9万円
鍵穴にキーをさしこまなくても、玄関ドアのボタンをタッチするか、キーについているボタンをタッチするだけで施錠・解錠ができます。大きな荷物を抱えている時や乳幼児を抱っこしている時などに便利です。

・電動シャッター 手動シャッターよりも4~8万円アップ
車内からリモコン操作でシャッターの開閉ができるタイプ。タイマー設定ができるものや室内からリモコン操作できるものなど、機能も充実しています。
車内の窓を開けて直接操作しなければならない手動シャッターに比べて、寒い冬や暑い夏、大雨の時でも快適な操作ができます。

・無垢材 1㎡あたり2,000円~3万円
ナチュラルテイストの無垢材は人気の高いオプションです。肌ざわりがよく、温かみのある色合いなので、素足で駆け回る子どもがいる家庭にはぴったりかもしれません。ただし、無垢材は皮脂の汚れが目立ちやすいため、お手入れが大変な面もあります。ただでさえ子どもの世話が大変なのに、そのうえ床のお手入れまでするのは嫌という人には向きません。

・タッチレス水栓 2~4万円
意外に「使い勝手がよかった」と高評価なのがタッチレス水栓です。ハンドル操作をしなくても手をかざすだけ、あるいは足元のスイッチを踏んで水を出したり止めたりすることができます。料理中、たとえばハンバーグのたねをこねていて油がついた手でも、手洗いせずに水を出せます。あるいは、水栓には皮脂がつきやすく、その汚れが気になるため頻繁に掃除しなければならないといったことがなくなります。
タッチレス水栓なら水の出し入れがこまめにできるので節約になるという意見と、タッチレス水栓は水量の調節ができないので、ちょっとだけ出したい時や最大限に出したい時には結局手動になるので使いにくいという意見もありました。また、停電すると使えなくなるというデメリットもあります。

・浴室の暖房・乾燥機能付き換気扇 6~9万円
急激な気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックと言いますが、ヒートショックが起こりやすいのが冬場の浴室やトイレです。特に浴室の場合、服も脱ぐため体感差が大きくなります。そうした浴室のヒートショック予防に効果的なのが暖房機能付きの換気扇です。入浴の数分前にスイッチを入れるだけで浴室内を適温にできます。
また、乾燥機能付きなら、雨の日でも洗濯物を浴室で乾かすことができます。ただし、浴室内乾燥は長時間かかるため電気代がかかります。乾燥機のほうが早く乾かせるという意見もあります。

・太陽光発電システム 条件により変わるが初期費用100万~200万円は必要
SDGsが盛んに取り上げられている最近、せめて自宅で使う電気は自分たちでまかないたいと太陽光発電システムに注目が集まっていますが、まだまだ設置費用は安いとは言えません。一時期、売電して利益を得ることも話題になりましたが、現在では売電価格が下がっているため期待できません。むしろSDGsの観点と、蓄電地をつけて災害時のリスク管理として考えるべきオプションです。

このほか、外壁をタイルにする(価格は高いがメンテナンスがあまりいらない)、防犯ライト、ウッドデッキ、湿気を吸収するタイル(エコカラット)、備え付けでつくってもらう造作棚、高齢者用の手すり、食器洗い乾燥機、床暖房、ペット専用ドアなど、さまざまなものがあります。

監修:すまいポート21埼玉

投稿者: ラクティブ管理者

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