注文住宅の費用構成を理解しよう

諸費用についての説明をプロローグでお話をしましたが、注文住宅の費用構成を理解する上で覚えておくといいのが、ある程度の金額の事前予測はできるということ。 注文住宅は基本的に「本体工事+付帯工事+諸費用」の3つで構成されます。 この中で諸費用というのは実は想定がしやすい項目です。住宅ローンの諸費用などは借入額によって保証料や事務手数料など変動はありますが、月々12万円以内に収めたいなど月ごとの支払希望額の考えをお持ちの方は多くいます。現在はアプリやインターネットなどで簡単に月払いを借入額に変換することが可能です。 12万円なら、逆算して借入額は4500万円ぐらいというように計算が出来てしまいます。これによりローンの諸費用なども想定することが可能となります。

続いて付帯工事の費用ですがこれらは外構工事・照明・カーテン工事・空調・地盤の補強工事・解体など建物以外に係る費用を指します。
結論を先に言ってしまうと購入する土地によって大きく左右される項目であるということです。
例えば古家付きの土地を購入した場合、それらの解体費用を負担しなくてはいけないかもしれません(一般的な木造2階建て家屋は解体費200万円前後)。また50坪以上などの大きな土地を購入した場合は庭や駐車場、フェンスなど外構費用がかさむ傾向があります。地盤も同様で調査の結果、補強が必要な場合は80~200万円前後かかることも。ただしこれらも項目によっては、ある程度探している土地のエリアの状況を踏まえ相場から予算取りをして予め想定しておくことが可能です。

最後が本体工事です。この項目が全体の費用を大きく左右します。
ここまででお話した付帯工事、諸費用についてはどんな建物を建てようとも過去の相場や建築予定地などから比較的想定がしやすいと言えます。しかし本体工事というのは「あなた次第」なのです。 あなたはどんな家を建てたいですか?
地震に強い家? 夏涼しく冬暖かい家? デザイン性の高い家? とりあえず普通でいい。など10人10色の想いをお持ちでしょう。「あなた次第」というのはどんな家を建てたいかによって建築会社が大きく異なり、その価格帯も同様に大きく異なるからです。
坪単価という単語をお聞きしたことはありませんか?これらは建築会社の本体工事費をこれは建物の建築費を延べ床面積で割った1坪当たりの建築費のことを指します。1坪は大体3.3平方メートルです。 たとえば、延床面積が30坪の家の建築費が2000万円であったとすると、この家の坪単価は67万円となります。 坪単価は注文住宅を建てるときにも目安とされることが多いですが、会社ごとに坪単価の出し方が異なるため、坪単価を知ることで同時に、会社ごと、商品ごとの大まかなグレードもまた知ることができます。 あなたがどのような建物を建てたいか?をまず考えてから、その要望に合った建築会社を探してみると自ずと全体の費用感が導き出せます。

●ローコスト住宅という選択肢

注意点1,オプションをつけると割高になることも!ローコスト住宅は統一した建築資材を使うことで建築費用を抑えています。言い換えれば、規定の建築資材や設備以外のものを使おうとすると、ローコスト住宅のメリットが活かせなくなります。

注意点2,大手ハウスメーカーと比較すると保証期間が短い傾向にあります。これは、建築を請け負うハウスメーカーや工務店によって年数は違うので、一概には言えませんが、法律で義務付けられている10年にプラスして、高価格の注文住宅では何十年もの保証がつくことがあります。しかしローコスト住宅の場合は、そこまでの手厚い保証を受けられないことが多いようです。

注意点3,耐熱、耐震、耐久は建築基準法に則ったレベルですが、それ以上のものは望めない場合が多いです。たとえば断熱材にしても、最高ランクのものを使っているわけではないので、断熱性能に強いこだわりがある方の場合は満足はいかないかもしれません。

注意点4,各社によってローコスト住宅に対するプランは違います。同じ予算でも工事内容には大きな違いが出てくるものです。必ず複数社を比較しましょう。相談センターなどを利用すると、各社の得意分野を教えてくれるので参考になります。

監修:すまいポート21埼玉

投稿者: ラクティブ管理者

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