節約したはずなのに…ローコスト住宅の失敗!

注文住宅のお金あるあるダントツ1位は、予算オーバー。そこで、徹底的にムダをなくしたローコスト住宅でお金の面をしっかり管理することにしたという人も。
ところが、お金面の管理は万全だったはずなのに、「失敗した!」という経験談が多いものです。何が失敗だったのでしょうか?。

デザインが選べずに失敗!

ローコスト住宅がリーズナブルなのは、建材を一括購入し、設計や施工のシステムを一括管理して効率化を図っているから。そのため、プランやデザインを限定しているケースが多いものです。
コストで選んだのだから仕方のない面もあるけれど、デザインなどを選べずに結局変わり映えしない画一的な家になってしまった。一見すると、注文住宅とは思えず、建売と変わらない。何のためにわざわざ注文住宅にしたのか!こんなことなら、もう少しお金をかけて、憧れの家にしたかったという声がありました。
あるいは、価格重視とはいえ、デザインにはこだわりたかったので、そこは多少の予算オーバーを覚悟で相談したかったが、そもそも担当のデザイナーが少人数で、こちらが相談したくても、なかなか時間を取ってくれなかった。やっと面談できたが、こちらがデザインを提案しても、まったく相手にしてもらえなかったという不満も。
さらには、オプションカタログ自体が存在せずに、結局、始めからほとんど選択肢がなかった。あるいは、オプションを追加することはできるが、その価格がとても割高で、何のためのローコスト住宅かと思ったという人もいました。
ローコスト住宅がすべてこうした不満があるわけではありませんが、お金の節約だけを考えすぎると、かえって後悔するケースもあるようです。
しかし、このようなセミオーダーと言われる部類の住宅は近年増えてきており
選択肢のあるセミオーダープランを手掛ける会社も増えているようですので
しっかりと比較をしてみることをおススメします。

●ランニングコストを考えずに失敗!

価格を抑えながらも素敵な家にしたかったので、目に見えるところはそれなりにこだわりを持たせ、一方、断熱材のグレードはあまり高くなく、通気層は最低限にした結果、断熱材の効果が薄く冷暖房費がかさむうえ、換気が悪くて結露が発生しやすくなったとのこと。
断熱材のグレードを上げないことはコスト削減になりますが、それは一時的なもの。冷暖房費のことを考えると、どちらが、コスパが良い選択かは一概にいえませんが、快適な暮らしをするためにも、見栄えよりも、むしろ目に見えない暮らしやすさにお金をかけるほうがよい場合もあります。

●部屋の広さ演出で失敗!

ローコスト住宅にするために譲歩したのは土地の広さ。かなり狭い土地ながら、家の中では狭さを感じないように吹き抜けにしたり、らせん階段を用いたりしてデザインで工夫。部屋の間仕切りも極力減らして工事費を抑えたほか、広々とした部屋を演出することに成功。価格の割には、モダンで素敵な家を建てられたと喜んでいたが…。
実際に入居してみると、空間を広くした分、音が筒抜けで生活音が気になるとのこと。また、間仕切りの少ない家は冷暖房費がかさむことが多く、ランニングコスト面に難があることも
この方は、こんなことになるなら、もう少し無理してでも広い土地にふつうの一軒家を建てたほうがよかったと後悔しているそうです。
家は、広ければ満足を得られるとは限りませんが、あまりにも価格重視の狭い家はやはり不満を残してしまうようです。

●ローコスト住宅なのに高くて失敗!

ローコスト住宅だけど、オプションは割高になりがちとの失敗談は先ほど触れましたが、それ以外にも「価格を抑えるためにローコスト住宅にしたのに、意外と高い」と感じた人も多いようです。
その理由はいくつかありますが、たとえば、外壁や門柱などの外構工事はローコストではなかった、経費分はローコストではなかった、消費税は一律10%かかることなどが挙げられます。つまり、こうした項目は割安にはなりにくいというわけです。
また、価格を抑えるために必要最小限のものしか標準仕様の見積りに入っておらず、実際には追加しなければならない設備がいくつもあり、結果として費用がかかったという場合もあるようです。

監修:すまいポート21埼玉

投稿者: ラクティブ管理者

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