「後悔したくない」の気持ちが強すぎて失敗!

一生のうちでも一番高い買い物だから、絶対に失敗したくない!
長く住み続けるのだから、もし後悔するようなことがあったら、毎日そのことを思い出すから絶対にイヤ!
と誰もが思い、よく気をつけているはずなのに、結果は…。
なぜ、そうなるのでしょうか?今回は番外編として、心の葛藤と家づくり後の意外な落とし穴について紹介します。

なぜわかっていても予算オーバーするの?

家づくりのお金あるあるで、経験者が口々に挙げるのが、「予算オーバーしてしまった」ということ。
でも、不思議ではありませんか?
どの経験談やセミナーでも注文住宅で気をつけること第1位に「予算オーバー」というキーワードは出てきます。多くの人が「予算オーバーしがちだから気をつけなくちゃ」と思っているはずなのに。それにもかかわらず、多くの人がそういったことを繰り返してしまいます。
予算オーバーの理由としては、知識がないうちに担当者に「ここは、少々お高くても、こちらにしたほうがいいですよ」「このデザインなら、こちらの仕様がオススメですよ」と勧められ、気がつくとオプションでいっぱいだったというものがあります。
こちらは、自身で反省すべき点が多いようですが、担当者と意気投合して話が盛り上がっている時に「いや、それは要りません」とハッキリ断るのは気が引けるという気持ちもわからなくはありません。
一方、自分のこだわりが強すぎて、あれもこれもと欲張って、妥協しなかった結果、予算オーバーになってしまったという人もいます。
こだわりがありすぎても、担当者にお任せしすぎても予算オーバーになりやすいことがわかります。
共通するのが、「もしここで予算のことを考えすぎて妥協すると、あとで『あの時、やっぱり追加しておけばよかった』と後悔するのでは?」という迷いが生じているからです。
「人は、しなくて後悔するよりも、実際にやってみて後悔することのほうが少ない」とはよく言われますが、注文住宅に限っては、この真理は当てはまらないかもしれません。
ただし、予算オーバーしても、「やっぱりあの時、思いきって少々値がはっても、こうしておいてよかった」と思えれば、予算オーバーは失敗ではありません。
予算オーバーが失敗になるのは、「これ、要らなかったよね?」と思ったり、「予算オーバーのせいで、生活に余裕がなくて苦しい!」と感じてしまう時だけです。

●賃貸との違いを考えずに失敗!

予算オーバーも最小限に留め、住宅ローンも多くの経験談から学んで借りられる額ではなく、それなりに余裕を持って返済額を設定。にもかかわらず、夢見た生活とは違い、生活にゆとりがなく、何のために家を建てたのかわからなくなってきた!という人もなかにはいます。
いったい、何がいけなかったのでしょうか?
その答えを探るのは難しいのですが、一つには「賃貸の時には思いもしなかったお金がかかる」ことが挙げられます。
その一つが固定資産税です。土地や家が自分の所有物になることで税金がかかります。また都市計画税が追加される地域もあります。
たとえば、埼玉県のさいたま市浦和区の2021年の住宅地の固定資産税評価額は、坪単価79,8万円です。平均の固定資産税の坪単価は11,176円です。25坪の土地ならば、11,176円×25坪=279,400円となります。これはあくまで土地の固定資産税で、建物にも固定資産税はかかります。もっとも固定資産税には減免・軽減措置があるので、この金額よりは安くなります。
とはいえ、一般的に新築一戸建てを建てた場合、固定資産税が10万円以上かかるのが常識です。土地が広かったり、駅から近い利便性のよいところでは、土地の評価も高くなりますから、固定資産税は平均よりもぐ~んと高くなります。また、毎年、土地の評価は見直されますので、利便性のよい人気のエリアなら、年を経るごとに固定資産税が上昇するかもしれません。
固定資産税一つとっても、意外とお金がかかるとは思いませんか?
土地の一括購入などとは違い、こちらの税は毎年必ず負担しなければなりませんから、すでに生活費の一部になっているといっても言い過ぎではありません。
このほか、火災保険料や地震保険料、修繕費など、賃貸の時にはかからなかった必要経費が増えること、しかもそれなりにまとまった額になることを覚えておいてください。

監修:すまいポート21埼玉

投稿者: ラクティブ管理者

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