④ちょっとの手間を惜しんでの失敗!

いざ注文住宅を建てようと決心すると、調べることが多かったり、決めなくてはいけないことが多すぎて、心が折れそうになるという人も多いようです。
だからといって、ここでちょっとした手間を惜しんでしまうと、後悔することになるので気をつけましょう。

相見積りを取らずに失敗!

住宅会社を決定する前には必ず何社かに見積りを取ることと言われていますが、いざ各社に依頼するとなると、けっこうおっくうなものです。
「見積り額で比較といっても、どうせ実際の価格とは違うから参考にならないのでは?それならいっそ始めから注文住宅を建てた友人や知人がおすすめのところにしたほうがいい」などと考えがちです。
けれども、相見積もりを取る手間を惜しんだために、似たような家なのに〇百万円も違った。紹介されたハウスメーカーの担当者と意気投合して話しているうちに、始めの予算額ではとても無理だと思い、無理して予算を引き上げて家を建てたが、後で調べてみると、同じ条件でもっと安い住宅会社があったなど、後で「しまった!」と感じた経験談をよく聞きます。
家を建てる場合、いろいろな情報を知らなかっただけで、その差が何万円から何百万円になることもあるので、その損は悔やんでも悔やみきれません。
やはり相見積りは取ることがおすすめです。各社に個別に依頼しなくても、無料の相談窓口を通して数社に見積りを依頼することができます。この場合、依頼された会社も、相見積りだとわかっているので、受注したいとの思いから、ライバル社を意識した適正価格を出すことが多いとも言われています。
見積書は、総額だけでなく、なるべく明細をチェックしてみて。どんな建材を使っているか、きちんと記してくれる会社は、信頼度が高いようですし、同じ建材を使っての価格を比べることで、より正確な比較ができます。最近の住宅会社ではパッケージ化された見積もりも多く一見見やすいのですが比較という観点では物足りなさを感じます。

●構造の相談をせずに失敗!

注文住宅を建てている最中、火災保険料を調べてびっくり!火災保険料は家の構造によって料金が変わると知り、慌てて営業担当者に相談。通常の構造を予定していたが、耐火構造用の建材に変更しても、金額アップはなんとか払える額に収まると知り、そちらに変えてもらった。
この方のポイントは2つです。一つは、家を建てた後、ずっとかかる経費である火災保険料に目をつけた点です。もう一つは、気づいた時点で急いで担当者に相談するという手間を惜しまなかったことです。
火災保険料の構造級は3つあり、M構造、T構造、H構造に分かれます。M構造が、一番保険料が安くなりますが、こちらはマンション構造なので一軒家は該当しません。次に保険料が安いのはT構造で、いわゆる耐火構造を指します。耐火性能の高い建材を使用し、非耐火構造の木造建物よりも火事になりにくい建物です。
H構造は非耐火構造で、基本的にはM構造にもH構造にも該当しないものになります。一般的にはふつうの木造建物をイメージすればいいでしょう
建築費用だけを考えると、耐火性能のある建材を使うと、非耐火建材よりも高くなりますが、金額アップした差額をなんとか支払いできるなら、長年の火災保険料の軽減というメリットがあります。また何より大切な命を守ることになるので、せっかく注文住宅を建てるなら、こだわりたいポイントの一つです。
工事途中の設計変更は誰でも躊躇するものです。設計変更による費用アップもさることながら、工事が進んでいる中、設計変更により作業者に多大な迷惑をかけてしまうからです。
進捗状況によっては設計変更が不可能な場合もありますが、建築途中の設計変更と建築後、何年か経ってからの変更を比べると、費用や大変さの面では比較になりません。
「もう工事を始めたからムリに違いない」と自分で判断せずに、まずは担当者に相談してみましょう。
あくまでも火災保険を例に挙げましたが間取りや仕様など多岐にわたり比較をすることはとても大切です。1つ1つ相談をする手間が、後悔の念を払拭してくれることになるかもしれません。

監修:すまいポート21埼玉

投稿者: ラクティブ管理者

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