土地探しで気をつけるべきポイントとは?

何から始める?②:土地探し

予算や建てたい家の大まかなイメージが決まったら、土地探しです。注文住宅では、建売住宅や分譲マンションと違い、土地を自分で見つけなくてはなりません。

大変ですが、住みたいエリアに住める、条件に合う立地に家を建てられるなどのメリットがあります。

●どこに住みたいかをピックアップ

家族でどのエリアに住みたいかを話し合い、条件や候補エリアを絞り込むことが最初にすべきことです。よく挙げられる条件としては、次のようなものがあります。

・どの小学校や中学校の学区になるのか

・幼稚園や保育園、小学校までの距離はどのくらいか

・駅に近いか。公共交通機関へのアクセスは便利か

・陽当たりはよいか

・近くにスーパーマーケットや病院などの施設はあるか

・幹線道路から離れているか(静かな環境か?)

このほかにもこだわりたい条件があるでしょうから、条件をピックアップしたら、必ず譲れないもの、できれば叶えたいものと、優先順位をつけておきましょう。

●ベストな土地ではなくベターな土地を探す

誰もがいいなと思う土地は人気が高く価格もハネ上がります。予算内で希望に合う土地を見つけられる可能性はかなり厳しいものです。

いい土地は争奪戦になりますから、ゆっくり時間をかけて待っていても入手できる確率は高くはなりません。

完璧な土地を見つけるのではなく、ベターな土地を探すのがおすすめです。

●希望エリアの情報収集をする

希望エリアや条件が整理できたら情報収集します。インターネット検索で相場を知るというのも一つの手です。

たとえば、埼玉県で土地を探す場合、都心への通学・通勤圏内の割に土地価格は手頃なイメージですが、埼玉県の人気エリア第1位の浦和区では坪単価151万円にもなります。

人気エリアは浦和、大宮で、人気第1位の駅は埼玉高速鉄道線の浦和美園駅でした。一方で、地域ごとに様々な特長があり利便性や環境の良さがあるので希望の整理をおこない専門家と相談するのも大切です。

●必ず現地に行く

情報収集の手段として優れているインターネットですが、候補になりそうな土地があったら、必ず現地へ見に行きましょう。

画像で見たり、グーグルマップなどで周辺の状況を確認することはできますが、現地へ行かないとわからないことがたくさんあります。

たとえば、昼と夜ではまったく様子が違うことがあります。公園が目の前で昼間はとても環境よく見えたけれど、夜になると真っ暗になって物騒な雰囲気に変わるといったことがあります。

近所に高層マンションが建っていて日陰になってしまう、古くから開発された住宅地のため、ご近所はほとんど高齢者世帯だった、家の前の道路が思ったより狭い、近くに空き家があったなど、いろいろな情報を知ることができます。

また現地に行ってみると、土地が平地ではなくて道路から少し盛り上がっていたということも。この場合は、土地を整地にするための費用が別途かかります。どのくらいの費用が必要かなど、詳しいことは専門家に相談しなければなりませんが、段差のある土地は思わぬ出費がかかると心得ましょう。

また、最近は豪雨や川の氾濫なども気になることから、ハザードマップの確認も加えるのがよいでしょう。

●土地探しは不動産屋さんに頼むが正解!? 

土地探しと言えば、不動産屋さんをまず思い浮かびます。土地のプロの不動産屋さんは一般には出回らない土地情報を持っていますし、古くからその地域で営業しているのなら、売主とも懇意で、スムーズな交渉をしてくれるはずです。

ただし、注文住宅を建てたいのなら、土地は土地、住宅は住宅と別々に考えるよりは、トータルで考えることをおすすめします。

なぜなら、家づくり全体の予算や住まいの大きさに影響する建ペイ率などの建築基準法などに関わってくるからです。

予算に関しては、土地選びだけを先にしてしまうと、その場所がとても気に入ったので予算オーバーだったけれど入手した結果、建築費用を大幅にカットしなければならなくなったということが起きる可能性があります。

建ペイ率とは、敷地面積に対しての建築可能な建築面積のことです。住宅地や商業地などの用途地域によって割合が変わってきます。建ペイ率が大きいほど建物も大きく建てられますが、隣接地も同じ条件なので、陽当たりの良さが変わってくる可能性があります。このほか、敷地面積に対する延床面積の割合を示す容積率も決められています。

建ペイ率や容積率は、建築デザインに大きく関わってくることがあります。

このような理由から、土地探しから行ってくれる工務店やハウスメーカーに相談することがおすすめです。

ちなみに、土地購入だけの場合、低金利で長期の住宅ローンを組めないことがありますが、土地と住宅建設一括なら、どちらも住宅ローンの対象になるというメリットもあります。

次回は、住宅ローンがテーマです。

監修:すまいポート21埼玉

投稿者: ラクティブ管理者

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