
まず建てたい家のイメージと予算を決定する!
何から始める?①:イメージづくりと予算
家を建てたいと思ったら、最初にやるべきことは、先ずはどんな家がいいのかといったイメージづくりと、次に大まかな予算を決定することです。そのために必要なのが情報収集です。

●家族で家のイメージを話し合おう
快適な家とは、住む人のライフスタイルにぴったり合っている家です。どんな家に住みたいかを家族で話し合いましょう。
とはいえ「どんな家に住みたい?」と聞かれて、具体的な案をすぐに答えられる人はほとんどいません。
そこでポイントとなるのが情報収集です。インターネット検索のほか、ハウスメーカーや工務店のカタログを取り寄せて参考にしましょう。
また、モデルハウスや住宅展示場などへ足を運んでみるのも大切です。
住宅展示場は素敵な家ばかりで目移りしてしまいますが、「自然素材にこだわった木の家」「オール電化のスマートハウス」「開放感のある吹き抜け」など、取り入れたいアイデアがあれば、この段階ではどんどん入れておいてかまいません。
ただし、あれもこれもと、すべてのアイデアを実現できるかというと、そこは別なので、どうしても譲れないものは何かなど、優先順位はつけておきましょう。
●注文住宅の相場はどのくらい?
家を建てる時に、やはり一番気になるのは価格です。国土交通省の「令和2年度 住宅市場動向調査」によると、2001年に調査を開始して以来、戸建ての価格は過去最高となっており、注文住宅の三大都市圏での平均購入価格は5,359万円(土地及び建築費用の合計)となっています。
もっともこの価格はあくまで平均で、立地条件や建築仕様によって変わってきます。
●注文住宅建築費の価格は幅広い!
5,359万円、この価格を見て、高いと感じるか、手頃と感じるかは、それぞれですが、あくまで目安の価格です。
注文住宅のメリットは、工夫次第で価格の設定幅が広いことが挙げられます。ここでは、建築費用の価格幅についてご紹介します。
注文住宅の建築費用の目安はおおよそ3,000万円台と言われています。これだけの予算があれば、希望通りの洒落た外観や間取り、広々としたリビングなどが実現できます。さらに、車庫は電動シャッターにする、浴室乾燥機、ビルドインの食器洗い乾燥機などの設備も充実できます。
「素敵だな」と目にとまる家があれば、だいたい3,000万円台の予算をかけているようです。
敷地面積がかなり広い、細かなところにもこだわった家を建てるとなると、4,000万円台になることもあります。
一方、徹底してシンプルな設計にすることで、建築費用を1,000万円台に抑えることもできます。外観も間取りもシンプルにしたり、2階建てなら、1階と2階の床面積を同じにします。また、水回りを1か所に集めたりするなどの工夫が必要です。
詳しくは専門家との相談ですが、1,000万円台でも注文住宅を建てられることは知っておいてほしいものです。
まだ若いので予算があまりない、家を建てたいけれどシンプルな家が好きといった人におすすめです。
ちなみに、2,000万円台で家を建てることももちろん可能です。1,000万円台の家よりは、予算をかけられるところも多くなります。しかしながら、家を建てる時、2,000万円台の家の設計が一番難しいそうです。
それなりにカスタマイズできるけれど、3,000万円台の家のように、ほとんどの希望を満たすことができるほどではなく、条件の取捨選択が難しいからです。
●予算には諸費用を含めることを忘れずに!
予算を設定する場合、忘れがちなのが諸費用です。新しく家を建てたら、インテリアや電化製品、家具、カーテンなどを新調したくなるものです。
使っていたものをそのまま使うつもりでいても、サイズが合わなくなったという場合もあります。
思いがけず新調するものが増えれば、当然諸費用が多くなります。
さて、インテリア等をどうするかは好みの問題ですが、諸費用として必ず用意しなければならないものに、住宅ローン諸費用や不動産仲介手数料、印紙代、登録免許税、司法書士への報酬などがあります。
実際には見積段階でこまかく算出していくことが必要ですが、少なくとも大まかな予算を決める段階では、建築費用の1割程度は諸費用として加えるようにしておきましょう。
次回は、土地の購入がテーマです。
監修:すまいポート21埼玉
