まとめ:イメージと予算がポイント

失敗しない、満足のいく注文住宅を建てるには、「どんな家を建てたいか」というイメージをしっかり伝えることと予算をきちんと決めておくことがポイントです。

●建てたい家のイメージは細部まで

ある営業担当者によると、注文住宅の依頼者の多くは「温もりのある家」「家族がいつも集まれる部屋」「北欧風の家」など大雑把なイメージは持っているものの「扉のデザインは?」「床の色は?」「間取りは?」などと細かくヒアリングしていくと、途端に言葉に詰まることが多いそうです。

「モダン」「和風」「南欧風」などキーワードは出てきても、それを細かく具体化できていないのです。

できれば、カタログや雑誌、HPなどから自分のイメージに近いものをリストアップしておきましょう。

またヒアリングでは、デザインの好みだけでなく、家族構成や生活スタイルを知ることが重要なのだそうです。

デザインだけでなく「太陽光発電を取り入れたい」「高齢者がいるのでバリアフリー」「スマートハウスにしたい」「庭と家を自由に行き来できるペット専用の出入り口が欲しい」など、機能面での希望もなるべく具体的にメモしておきましょう。

リストアップしたら、絶対に譲れないもの、できればかなえたいものといった優先順位をつけておきます。

ちなみに、希望は細かくと書きましたが、これはたくさん希望がある場合はということです。二世帯住宅を建てたいなど、目的が1つしかないならそれでかまいません。

●工務店とハウスメーカーに優劣はない

工務店とハウスメーカー、どちらのほうがおすすめといったことはありません。お気づきのように、工務店の強みはハウスメーカーの課題、工務店の課題はハウスメーカーの強みになっています。

比較する項目には、営業エリアのサイズ、設計の自由度、価格設定、品質や会社の安定度、ブランド力などが挙げられます。

どんな家を建てたいのか、あなたのこだわり部分がどこかがポイント。そこが決まれば、工務店のほうが向いているか、ハウスメーカーのほうがいいのかは答えが出るはずです。

●口コミ、HP、展示場の情報はあくまで参考

むしろ頭を悩ませるのは、どの業者を選ぶかではないでしょうか。

工務店にしてもハウスメーカーにしても多数あり、選ぶのは難しいものです。どんな工法やデザインが得意なのか、アフターフォロー体制は整っているかなどを調べるために口コミやHPでの施工例、住宅展示場やモデルハウスなどが貴重な情報源になりますが、それに流されなすぎず、参考程度にとどめておきましょう。

住宅展示場に行ったら、営業担当者と意気投合して契約してしまった…という体験談を聞くことがあります。担当者との相性は大事なことですが、1つや2つの要素だけですぐに業者を決めてはいけません。

ほとんどの人が注文住宅を建てるのは初めてのことで戸惑うもの。そのため、ついプロの言葉や知人のアドバイスに従いがちですが、何十年もこれから過ごしていく大切な我が家づくりを任せるのですから、慎重に選びましょう。

●予算は目安だが、大幅オーバーに注意

業社選びの際、予算と希望の概要を伝えて見積を取ります。見積価格は目安です。ほとんどの場合、見積よりも価格は上乗せされますから、その分は想定しておきましょう。

注文住宅というと高価なイメージですが、デザインや工法など、工夫を凝らすことで、ある程度価格を抑えることは可能です。予算を大幅にオーバーしないための努力は必要です。

すべての希望を盛り込むと予算を大幅にオーバーします。「せっかく建てるのだから、少々無理しても…」と思ってしまいがちですが、譲れない希望だけを残し、優先順位の低いものは代案で満足するか、時にはあきらめるといった冷静な判断を心がけましょう。

●注文住宅を建てるにはお金も時間もかかる

夢のマイホーム建設には、お金だけでなく多くの時間を割かなくてはいけません。

先に紹介したように、どんな家を建てたいのかを考えるための情報収集もそうですが、打ち合わせや修正相談、融資の相談、家を建てるための諸手続きなど、時間を取られることが多くなります。

また依頼してから完成までには1年くらいは必要です。

家づくりにかかる時間を「面倒だな」と思うのではなく、「どんな風になるのかワクワクする」と楽しめる、心のゆとりが一番大切かもしれません。

監修:すまいポート21埼玉