ハウスメーカー③:ハウスメーカーの賢い選び方とは

注文住宅をハウスメーカーに依頼しようと決めたら、次に決めなくてはならないのは、どのハウスメーカーに依頼するかです。知っておきたいポイントをご紹介します。

●ブランド名だけで選ばない

ハウスメーカーの魅力はブランド力ですが、「よく聞くブランドだから」「知人がここに頼んだら素敵な家だったから」と、ブランドだけで決めるのはやめましょう。

トータル力に優れているハウスメーカーですが、その中でも特に力を入れている得意な分野があります。

こだわりたいポイント部分を得意とするハウスメーカーを探しましょう。

●価格比較も大事ですが…

ハウスメーカーには、比較的安価な価格帯を得意としているローコストハウスメーカーと、それなりの予算が必要な大手のハウスメーカーがあります。

見積も取らずにすぐに決めてしまうのは論外ですが、数社に見積を取ったとして、価格だけで決めてしまうのもおすすめしません。

また、A社に決めていたけれど、B社が大幅に値引きしてくれるのでB社に決めたといった話をよく聞きます。

どうしてもその案件を獲得したい理由があり(自社が得意とするジャンルだったとか)、利益分を薄くしてでも値引きに応じたというケースもあります、もともと値引きを前提として高めの見積を取っていた、契約時は最低条件での見積を出し、着工後、オプションにより予算を上乗せする営業スタイルだったという場合もあります。

価格はハウスメーカー選びの大事な要素ですが、価格だけでの判断は避けましょう。

●工法やデザインを比較する

どんなデザインを得意とするかは各社で違います。HPや展示場、モデルハウスなどで比較して、イメージに近いハウスメーカーを選びましょう。

デザインとともにチェックしたいのが工法です。

耐震性や気密性など性能面の開発は各社で行っており、トータル力が優れているのがハウスメーカーと言えます。そのため工法の比較といっても、たとえば、木造軸組工法とツーバイファーを比べたら、耐震性はツーバイフォーのほうが勝るとはいえ、これはあくまで比較の問題。木造軸組工法でも建築基準法に定められた耐震性をしっかりとクリアしています。

それでもせっかく注文住宅を建てるのなら、工法にこだわりたいという方も多いでしょう。工務店に比べ、ハウスメーカーのほうがさまざまな工法が可能で、各社で得意とする工法が違い、選択肢は多くなります。

例を挙げるなら、ツーバイフォー工法なら三井ホーム、ミサワホーム、木造軸組工法なら一条工務店、鉄骨系工法ならダイワハウス、セキスイハウス、パナソニックホームズなどが有名です。

●アフターフォローの内容を確認

一度建てたら何十年もその家に住み続けたいと思うものです。「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(2000年から施行)によって、工務店でもハウスメーカーでも、構造部分などは10年間保証することが義務付けられています。

しかし、多額の費用をつぎ込んで建てた家の保証が10年間だけでは、心もとないですよね?

ハウスメーカーの中には、法律に定められた10年保証だけでなく、その後の10年、あるいは20年を保証するなど、独自のアフターフォロー体制を設けているところが少なくありません。

保証内容も、数年ごとに無料の定期点検を設けて、修繕すべき箇所の早期発見に力を入れているものや、たとえば20年目など、節目の定期点検をして修繕が必要な場合、通常価格よりも安い価格で修繕をするなど、さまざまです。

保証期間や内容も、ハウスメーカー選びの基準の一つになります。

●担当者の対応で判断

ハウスメーカーの場合、直接の相談や契約は営業担当者が行います。昔ながらの方法ですが、担当者の対応で判断するのも一つの手です。

なぜなら、担当者の知識の度合いや接客態度から、その会社の社員教育への姿勢を推測することができるからです。

また、工務店とのおつきあいほど頻繁はないにしても、営業担当者とは打ち合わせや相談などの接点があります。気持ちよく家づくりを進めるためにも、担当者との相性は重要なポイントです。

気をつけたいのは、物腰がやわらかく、こちらの希望をなんでも聞いてくれる担当者です。一見、理想的なのですが、できないことは、できないとはっきり教えてくれるのがプロ。なんでも「ハイ、ハイ」と安請け合いする担当者の言葉はうのみにしないようにしましょう。

次回は、ハウスメーカーに依頼する時の注意点です。

監修:すまいポート21埼玉

投稿者: ラクティブ管理者

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